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【NEW】【古典読解ゼミ】スピノザ『知性改善論』を一般公開いたします。

ソトのガクエンでは、ひとりで読むには難しい哲学・思想の本を、大学のゼミナールや読書会の形式でみんなで読み、理解する「哲学思考ゼミ」を開講しています。

この度、スピノザ研究者である佐々木晃也氏を講師としてお迎えし、古典読解ゼミを一般公開することになりました。5月から8月にかけて、みなさんと一緒にスピノザ『知性改善論』(講談社学術文庫)をテキストに読んでいきます。

※哲学思考ゼミのメンバー、新規でメンバーになられた方は、月額のみでご参加いただけます。哲学思考ゼミにつきましては、ソトのガクエンのホームページをご覧ください。
※当日の様子は録画し、限定YouTubeにて一定期間ご覧いただけます。

【佐々木講師からのメッセージ】
 奇妙な本です。まず完成していません。冒頭のモノローグがどんなジャンルの文章なのかもよくわかりません。しばしばその冒頭文章は若きスピノザの哲学的生の開始を印づけるものとして考えられたりします。さらに一般的にはこの本自体が、序文なき主著『エチカ』の序文として考えられたりもします。でもおそらくスピノザは『エチカ』の後にこの未完成の本を完成しようとしていました。だから『エチカ』の序文と言えるかは正直、怪しいです。じゃあ、この本はどんな本なのか。

 端的に言えば、 知性がいかなる方法で改善され完成されねばならないか、という問いを扱っている本です。そしてこの問いを扱う知的営みは、『エチカ』第五部序文の冒頭箇所に従えば、「論理学」に属します。他方でその同じ箇所に従えば、身体がいかなる技巧でうまく働くようケアされねばならないか、を扱う知的営みは「医学」に属します。少し見えてきたと思います。この本はスピノザ自身にとっては、「身体ー医学」に比肩する限りの「知性ー論理学」の本であるはずです。だからこうも言えます。この本は、自分の知性をケアする技巧に関する本だ、と。みなさんと一緒に、スピノザ主義的なケアスピノザのスピノザ自身に対するケアの技巧を感じながら、それを言葉にしていくこと、これがこのゼミでの私の目標です。

【テキスト】
バールーフ・デ・スピノザ『知性改善論』、秋保亘訳、講談社学術文庫
※テキストは各自でご用意ください。

【5月のスケジュール】
第1回(5/16)イントロ&人間が求める通常の善(§1-10)
第2回(5/23)真実・最高善/若干の生活規則(§11-17)
第3回(5/30)知覚の四様式とそのなかの最善の様式(§18-29)

※当日のみのご参加も大歓迎です。
※ゼミの模様は録画し、一定期間、限定YouTubeでご覧いただけます。

【講師】

佐々木晃也(大阪大学大学院人間科学研究科博士課程/ 株式会社メタ)
1989年 北海道生まれ。2013年にスピノザのことを知り、社会人をしながら独学を続け、2018年に大学院に進学。基本的な関心は、哲学的生、哲学するという行為、哲学者という生の様式。現在はスピノザ哲学に関する博論執筆に取り組みながら、並行して企業内哲学に関する調査研究をおこなっている。
https://researchmap.jp/koya.sasaki

【オンライン開催】
◎Google Meetをもちいたオンラインセミナーとなります。パソコンもしくはスマートフォン、タブレット等からご参加ください。スマートフォンとタブレットの場合、あらかじめアプリをインストールしておいてください。ダウンロードは下記のアドレスから可能です。https://apps.google.com/intl/ja/meet/
◎チケットを購入された方には事務局から、講座会場のURL等についてご連絡いたします。
※開催当日前日までに連絡がない場合は、お手数ですがinfo@dehors-org.comまでお問い合わせ下さい。

【参加費】
当日のみ参加:3,500円
当月(全3回)通して参加:10,500円

※ソトのガクエンの哲学思考ゼミのメンバーもご参加いただけます。
◎哲学思考ゼミでは、古典読解ゼミのほか、基礎ゼミ、表現スキル思考ゼミ、大学院進学情報&原書ゼミ、シネマ読書会、自主勉強会等々に、月定額でご利用いただけます。詳細はホームページをご覧ください。

【お申し込み方法】次のいずれかをご利用ください。

ソトのガクエンのホームページ、もしくはPeatixよりお申し込みいただけます。ご利用しやすいものをお使いください。

【参加資格】
◎資格や能力は必要ありません。
◎哲学や哲学的な考え方を学びたい方であればどなたでも参加可能です。

【主催】
ソトのガクエンHP:https://www.dehors-org.com/
X(旧twitter):https://twitter.com/dehors_org
blog:http://dehors-org-blog.com/

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