
哲学書を読むテクニック(実践編)【哲学思考ゼミ(旧:基礎力向上ゼミ)解説動画】
今回は、哲学思考ゼミ(旧:基礎力向上ゼミ)の雰囲気を知ってもらうべく、戸田山和久『哲学入門』「人生の意味」をテキストにした回の動画に解説をつけて公開いたしました。動画を見つつ、お読みください。
STEP1 テキストを音読します
※動画内にて本文の内容をご覧ください。
STEP2 読んだ箇所を要約します
要約①すべての人生に同じ価値があるとは言えない。
要約②他者の人生も高めることが重要(公共性)
STEP3 別の観点Aから本文を考察しています
・人類滅亡後、一人残った場合、他者がいないので(=公共性が消滅するから)人生に価値はなくなるのでは?
STEP4 別の観点Aにコメントしています
・未来の私を他者だと考えて、その他者のために生きれば(=公共性は保たれるので)人生を高めることはできるのでは
STEP5 本文を批判する論点Aを提示しています
・学級会的な道徳観を感じる=努力していない他人が私と同じように人生に価値を持つのは納得がいかないという考え
STEP6 批判Aに対して本文を擁護する論点を提示しています
・下の方の(努力していない)生き方を貶める意図はないのでは?
STEP7 批判Aを補強する根拠を提示しています
・社会のために努力したくてもできない人(身体障害があるなどの理由で)を排除してしまうのでは?
STEP8 別の観点Bから本文を考察しています
・「良好」とはどういう意味なのか?
STEP9 テキストの他の箇所から別の観点Bについてコメントしています
・自己を再構築することが社会的・道徳的に良好な結果をもたらす。
・自分を再構築できることが自由である。
STEP10 本文のなかに新たな論点が見出されます
・良好=社会的・公共的な良好さ
・公共的・社会的に良好な自分になれば、自分の生きやすさも上がるので、自分の価値も高まる。
STEP11 新たに見出された論点をさらに考察しています
・公共性なのか?普遍性なのか?
STEP12 議論をふまえて本文の主張を再確認しています
